低改良DMM工法との併用

工法概要

  • 低改良DMM工法は、横断方向全幅に改良柱体を配置する事で、盛土の全体変形を抑止する事ができ、低改良率(改良柱体の間隔を拡げる事)でコスト縮減が可能な工法である。
  • 低改良率で地盤改良が行われた際、改良部と未改良部での不同沈下等が問題となる時、その対策として表層処理が必要である。表層処理としては,ジオシンセティック(パラリンク)敷設及び浅層改良工法が有効である。

低改良DMM工法との併用

施工例

低改良DMM工法との併用

ジオシンセティック(パラリンク)の併用

ジオシンセティック(パラリンク)の併用

ジオシンセティック(パラリンク)の規格選定は、以下の内容に基づいて検討する。
1)目標不同沈下量の決定
任意に目標となる不同沈下量SG’を決定する。
2)-1 比例係数αの算出

目標不同沈下量に対応する比例係数αの算出を行う。

ここに、
SG’: パラリンク併用時の改良部と未改良部の不同沈下量(m)
SG : パラリンク未使用時の改良部と未改良部の 不同沈下量(m)
α : 比例係数
Δp : 全盛土荷重(kN/㎡)

2)-2 引張剛性EAの決定

2)-1より算出した比例係数αを用い、図-1からそのαと杭ピッチ(l+d)とにより引張剛性EAの決定を行う。


図-1 ジオテキスタイルの引張剛性EAと比例係数αの関係

3) 引張強度の確認

本設計法ではパラリンクの発生ひずみレベルが小さいために、材料選定は設計引張強さによるものではなく、算定ひずみ量に対応した剛性をもとに行う。
ジオシンセティックに発生するひずみ量εは動態観測事例をもとに不同沈下量から以下の式より推定する。

ここに、
ε : パラリンクに発生するひずみ量(%)
SG’: パラリンク併用時の改良部と未改良部の不同沈下量(m)

次に、上記ひずみ量εから、パラリンクの必要引張強さTを求める。

ここに、
T : パラリンクの必要引張強さ(kN/m)
EA : 比例係数αに対応した引張剛性(kN/m)
ε : パラリンクに発生するひずみ量(%)

4) 必要品番の決定

パラリンクの張力-ひずみグラフより、下記の条件を満足する使用品番を決める。

ここに、
T’ :  発生するひずみ量に対応した引張強さ(kN/m)
T  :  必要引張強さ(kN/m)

※パラリンクは一軸製品なので、施工には縦断・横断方向それぞれに敷設が必要となります。


図-2 パラリンク張力-ひずみグラフ

ダウンロード

低改良DMM工法との併用工

一般財団法人 土木研究センター「ジオテキスタイルを用いた補強土の設計・施工マニュアル」準拠
独立行政法人土木研究所「地盤改良のためのALiCC工法マニュアル」準拠

パラリンク張力-歪曲線グラフ